おにゃのこ事件録

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「すぅ…」 「寝ちゃったみたいだね…」 まさか僕が隣にいないだけであんなに取り乱すなんて思わなかった。いつもなら一緒に寝ようとしたら毎回怒るのに やっぱりなんだかんだ精神的に疲れてたのかな?…疲れないはずないか、 いきなり女の子になって、人の多いところに行って、変な奴に絡まれて、いつもなら振り解ける相手に殴られて… それなのに僕の心配ばっかりで疲れたの一言もつらいの一言もない。本当に馬鹿だな 「ん、…し、らつきさ…」 「大丈夫、僕はここにいるよ」 全く、今は女の子ってこと自覚して欲しいよ。僕じゃなかったら襲われちゃうよ? というか、アレはビックリしたな。まさかあんな冗談覚えてたなんて キスの意味わかってないってことだよね…そういえば、昔っからそういうのに疎かったな、こいつ まあいつかは教えてあげないといけないんだろうけど、もう少しこのままで 「いい夢見なよ」 今だけでもいいからオルがいい夢を見れるように、そんな祈りをこめて僕は
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