おにゃのこ事件録

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「ん、やっぱりここの料理は美味しいね」 「白月さん、勝手に食べないでくださいよ」 「だってこれはオルのために頼んだものだよ?食べたかったら自分で頼めばいいじゃない」 「…それもそうですね。ということで、どうぞご自分で頼んでください」 会長さんに食べさせようとしたオムライスは白月さんに食べられてしまいました。よくよく考えれば食べたかったら自分で頼みますよね 「はい、オル」 「ん…あの、そんなに見られると食べにくいです」 面倒になったので会長さんを無視して食べていたら皆さんに物凄く見られていました 「もう我慢ならねえ!おい!そこの男、俺様と決闘しろ!」 「受けて立つよ。そろそろ鬱陶しいと思ってたんだよね」 この状況ってアレですか?私のために争わないで、とでも言うべきでしょうか?とりあえず、 「ワタシノタメニアラソワナイデクダサイ」 「オルトくん、それは怖い、かな」 「無表情で棒読みはねえだろ」 「オルト…それ、だめ…」 おや、不評でしたか。まあ、本気で思っているわけではありませんししょうがないですね。むしろ 「私も参加しますので」 「な!オルトは関係ねえだろ!」 会長さんの言葉に皆さん何言ってんだこいつみたいな顔してます。というか、私もそんな顔してると思います 「オル、この子馬鹿なの?」 「間違いなく馬鹿ですね」 「俺様に馬鹿馬鹿言うんじゃねえ!」 「白月さんは私の使い魔ですので主である私も参加すると言ってるんですよ馬鹿。それとも白月さんが人間だとでも思っていたんですか?本当に取り返しのつかない馬鹿ですね。というか、普通気付くでしょ馬鹿」 とりあえず日頃の鬱憤をこめてみました。皆さんうわぁって顔してますけど知りません この人のせいで私のモフモフタイムが減ったんですから、これくらい軽い方です 「と、とりあえず今日の放課後!闘技場でやるからな!」 「まだいたんですか。とっとと消えろ馬鹿」 学食を出ていった会長さんの目に光るものがあったとかなかったとか
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