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私の出す殺気に気がついた。奴の雰囲気が変わる。
「ゴースト」
でもそんなの関係ない。あるものか。
私に今関係があるのは、お前が今しがたゴミと言った、その人だけだ。私の大切な、家族だけだ。
私の分身が2体現れる。ドッペルゲンガーのスキル。
「あら。何それ。アタシに喧嘩売ろうって言うの?」
「うるさいよ」
私は奴に向かって一直線に走り出した。奴は京介兄さんをポイと地面に投げ捨てる。力なく、兄さんの体が地面に横たわる。
もう許さない。お前だけは絶対に許さない。
「死んで償え!」
走り出した私に奴はタイミングを合わせて蹴りを放ってきた。
それを一歩退いて避け、懐に飛び込む。それと同時に他の2体は両端に回り込んだ。
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