柴原純五郎2

10/16
前へ
/1262ページ
次へ
「そ、そうなんですか。いやぁ世間知らずなもんで」 「いえいえ。私の方こそ物の上から注意できる立場ではないのですが」 リーダーなのに結構物腰低いんだな。 人柄だろうな。ちょっとは見習え小松井。 「あはは。まぁせっかくご忠告いただいたところ恐縮なのですが、私これの使い方がさっぱりでして。 海鳴さんなら信用できるので、良ければギルドの入団手続きをしてくれませんかね?」 この間までガラケーだったからな。 まだメールの見方すら分からんし、電話の受け取り方もたまに間違える。 通話じゃなく拒否を押しちまう。 「そうなのですか。分かりました。今回だけは私が操作しましょう。 ただし後にやり方はきちんと覚えて下さいね。使えなければこの世界では生きていけませんから」 「あ、その辺は大丈夫です。この小松井、ミズエさんとの愛に誓って必ず柴ちゃんに操作を熟知させます」 柴ちゃん柴ちゃんってこいつは上官の事を。 まぁ部署が違うから直属の上司ではないんだが。
/1262ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8983人が本棚に入れています
本棚に追加