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するとギルド名を入力する画面に移った。
「そこは『水の妖精』と入力して下さい」
言われた通り、水の妖精と入力。
その下の送信を押した。
「はい。これで完了です。
私が許可を出せば晴れてあなたは水の妖精のメンバーとなります。
これからよろしくお願いしますね」
ニコリと微笑む海鳴さん。
別に意識している訳ではないが、つい見とれてしまった。
妖精。彼女らしいギルドネームだな。
「ギルドのメンバーはみんな下の名前で呼びあっています。
純五郎さんもそうして下さいね」
すでに柴原さんから純五郎さんに呼び方が変わってる。
こういう所を見ると彼女も少なからず仮面を持っているのだろう。
部外者とギルドメンバーへの仮面。さりげなく今付け替えたんだろう。
おっとりしているようで思慮分別はしっかりしている。
「こちらこそよろしくお願いします。海鳴さーー」
「ミズエです」
「あ、はい。ミズエさん」
言ってるこっちが間違えちまった。
なんか小っ恥ずかしいな。この歳になってまだ女に照れる事があろうとは。
相手は俺よりもかなり歳下だろうというのに。
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