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「よろしくねぇ。柴太郎さん」
「誰の事だよ」
柴太郎って、犬か?俺は犬扱いか?こら。いい加減にしろよ小松井。
今度言ったら動物愛護団体にでも訴えてやろうか?
「冗談ですよー。純五郎さん」
「ったく。お前ここ出たら覚えとけよ、小松井」
「英知」
小松井が俺の目を見て短く言った。いきなりお気楽なテンションから真面目君に切り替わる。
その株価みたいに動き回るキャラクター、どうにかならんのか。
「僕は英知です。純五郎さん」
ったく、本当にやりにくいよ。お前は。
「あぁ、英知。よろしくな」
俺は小松……。英知から目をそらしながらもそう言った。
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