柴原純五郎2

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「よろしくねぇ。柴太郎さん」 「誰の事だよ」 柴太郎って、犬か?俺は犬扱いか?こら。いい加減にしろよ小松井。 今度言ったら動物愛護団体にでも訴えてやろうか? 「冗談ですよー。純五郎さん」 「ったく。お前ここ出たら覚えとけよ、小松井」 「英知」 小松井が俺の目を見て短く言った。いきなりお気楽なテンションから真面目君に切り替わる。 その株価みたいに動き回るキャラクター、どうにかならんのか。 「僕は英知です。純五郎さん」 ったく、本当にやりにくいよ。お前は。 「あぁ、英知。よろしくな」 俺は小松……。英知から目をそらしながらもそう言った。
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