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「そう言えば純五郎さんの職業を聞いていませんでしたね。
何になったんですか?」
ミズエさんの問いかけに俺はハッとした。
職業。そう言えばそれも小松井に任せっきりだったな。
俺はタブレットを手に取り、それらしい情報を探す。
「えっと、探偵、ですかね」
小松井にしてはいいやつ選んだんだな。一瞬フィギュア職人とかにされたのかと思ったが、さすがに考え過ぎか。
「探偵ですか。助かります。なかなか出ないので」
「出ない?」
職業が出ない?妙な言い方だな。
自分が選んだ奴になれるんじゃないのか?
「ランダムなんですよ。職業は」
俺の問いには英知が答えた。
ランダムなのか。んじゃ英知の手柄でもなんでもないんじゃないか。
一瞬でも英知を褒めた事を後悔する。物凄く後悔する。
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