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「何なら私が襲っても構わないのだけれど」
「止めて下さい。お願いします」
楽しいのだろうか。僕をいじめて。人をM呼ばわりする前に、この人がすでにSなんじゃないのか?
「まぁ冗談はこの辺りにしましょうか」
もっと前に止めて欲しかったんだけどな。なにぶん耐性がないものだから体が火照って仕方がない。顔が赤いのが自分でも分かる。
「雨森時雨君。あなたこれからどうするの?行くあてはあるの?」
「これから……ですか」
もちろん3人を探さなくてはならない。
神頭さんとお礼がてら少し話してしまったが、本当はすぐにでも電話がしたいのだ。
早く無事を伝えてあげないといけない。合流はしなくてもいい。ログアウトすれば向こうで会えるから。
そしてもう二度とログインなんてしないから。
とりあえず最初にやる事は決まっている。
「現実世界に帰ろうと思います」
こちらの世界で電話が繋がらなければの話だが。
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