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「体ごとゲームに入っている……が正解ですかね」
ゲームをプレイしている時、僕らの体は現実世界ではどうなっているのか。その質問に対して考えて出した答えがこれだ。
神頭さんは頷く。
「そう。ではまた質問。
人を二次元の中にねじ込むのと、人を全く別のどこかへワープさせるの。
どちらの方が現実的に可能な話だと思う?」
「あ……」
そうか。そういう事か。合点がいった。
神頭さんの言いたいのはつまり単純な推理だ。
人を量子分解してゲームの中、つまりネットワークの中に接続させる方法と。
どこかにワープさせる方法。
どちらが現実的なのかを考えた結果……。
「それは……ワープの方が現実的ですね」
量子分解できるならワープも可能だ。わざわざ次の行程である人間とネットワークを接続する必要がない。
つまり今僕らがたっているここは現実世界。現実世界のどこか。そう推理するのは当然の成り行きだ。
さらにワープが出来るとするならば、ここのゲームのシステムにある程度説明がつく。
「分かったみたいね。ここは現実世界と何ら変わらない。
賞金首ゲームは人が作ったの。決して魔法の産物ではないわ。
だから雨森時雨くん」
神頭さんは言葉を切って僕の目を見つめた。
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