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「おめでとうございます。あなたの賞金は飛級となりました」
「ん?何かーー」
ボソボソっと何か女が呟いた。
聞き返そうとしたが、その前に自動ドアが閉じて遮られる。
んな声で言っても聞こえんだろう。
もとより独り言だったのかもしれないが。
俺が聞こえない程の声って、相当小さい声だぞ。
人間の声量ってそんなに小さくできないはずなんだが。
まぁあの女ならなんでもありか。
「さて……」
俺は外に流れる風を受けた。
気持ちいいな。見た所緑一色の草原。
しかしその風に乗って異質な匂いが3つ混ざっていた。
これは香水か?シャンプーかもな。
それと血、汗の匂いだ。
人の気配が3つ。うち2人は落ち着いてるみたいだが、一人は心臓バクバクだな。
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