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男の顔が、表情が恐怖で埋め尽くされる。文字通り、血の気がひく。物理的にも下から流れてるからな。
目に涙が溜まり、流れる。
「いや……だ、死……たくない」
そうだよ。その表情だよ。
俺はそんな表情を見たくてこのゲームを始めたんだ。もっとぐちゃぐちゃに表情を歪ませろ。死に際で狂気になって命乞いしろ。
この手で人を惨殺したかったから、もっと派手な殺し方をしたかったから。まさに爆弾でも腹の中に仕込ませて、ドカンってしたかったから。
だから始めたんだ。自殺なんて装わなくていい。いくら殺しても警察はこない。
次はどうやって殺そうか。
切り刻むか。それとも頚椎にスッと針を打ち込んで眠った様に殺すか?なぶり殺しってものありだな。
手足を順に切り落とすか。切った側から硫酸をかけて皮膚を溶かして止血。また切って止血。また切って止血。また切って止血。また切って止血。また切って止血。
「くくく……。あはははは。最高だな。ドキドキする。ワクワクする。高揚する。ウズウズする!」
もう動かない男たちを背に俺は歩き出す。
まだまだこんな物じゃない。このゲームはもっともっと楽しい事が詰まってる。色んな事が出来る。現実では出来なかった事を全てやろう。
ゆっくり味わうとしよう。
だんだん楽しくなってきた。
俺は次の目的地に向かう。
まだ見ぬ場所。のらりくらりと歩いてこのゲームを堪能しよう。
新しい玩具を見つけに行こう。
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