白田川蓮香3

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京介兄さんの死を告げられ、精神が崩壊しかけた私に手を差し伸べたのは、どういう訳か機羅だった。 自分のせいで兄が死に、その兄だった物が目の前に置かれ、私は目の前が真っ白になった。 責任感とか、後悔とかが一気に押し寄せて、私の中の精神をいとも簡単にポキリと折った。 全てがどうでも良くなって、自分の命でさえも、別になくなってもいいと思うくらいに壊れた。 いや、壊れかけていた。 静かに、眠るように目を閉じた私の頬を、誰かが叩く。 誰かじゃない。機羅だ。クレイジードールの幹部、カイザーだ。 これから私は麻酔を打たれて、彼に解剖されるのだろう。 京介兄さんのように、臓器を取り出されるのだろう。 そう思っていた時に、彼は私の頬を軽く2回叩いた。
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