⑦ ピンチ…ヒッター

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私は理子。私は理子。 振る舞いは自然に。 「ねー、リコー。聞いてるー?」 「う、うん、聞いてるよ(に、にかっ)」 「でねー、間宮君ったらさー」 日曜日。 ショッピング後のティータイム。 今日は理子として参戦。 「面白いでしょー?」 「はは、おもしろーい」 自然に。自然に。 ここでばれてしまっては全てが台無しだ。 俺様の彼女。理想の学園生活。青春。 はっ、違った。 俺様じゃない。 今日は“私”だ。 ふるまいは自然に。女子らしく。 「ってことで、24日、いいよねー?」 「う、うん」 「じゃ、約束ね!夕方6時に表参道だよ!」 「え?なんだっけ?」 「だからー、来週の24日に表参道のイルミネーション!ダブルデートしようってはなしー。もう約束したからね!」 え?ダブルデート?? 「あ、ごめん。私今日、塾で模試があるんだ。先出るね」 「ちょ、ちょっと待って」 「ちゃんと鈴木君、誘っといてよー」 「さ、沙耶!」 誘っといてって、ダブルデートはまずくないか?? 沙耶と間宮と、理子と鈴木。 沙耶と俺と、私と鈴木!? あかん。あかんて! 俺と私は私で俺や!! パニック・・・!!! ・・ん? まて、冷静になれ。 まだ間宮はデートの誘いを受けていない。 間に合うぞ。 断ればいいんだ。 何日だっけ? えっと、24日。 24日? 12月、24日? クリスマス、、、イヴ。 断れるかーい!!! パニック・・・!!! ・・ん? 冷静になれ、俺。 間宮と理子。 間宮? いるじゃないか、俺様と同等のスペックの間宮が一人。 はっはっは。 いざ、召喚、双子の弟!!!!
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