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「足立君はショースペースにきて日が浅いし、
現場にまだ慣れてない状況だから、少し荷が重いかな?」
そう城崎さんは黙り込んだ俺を心配した言葉をかけた。
そんな言葉に反発する気持ちが沸く。
その言葉の裏側に、
”お前は俺の敵じゃない”と言われているようで、
城崎さんの優しさを素直に受け入れられない自分がいた。
だが、この話は、俺にとって大きく飛躍するチャンスだ。
そして何より乾徹に、演出家足立響希の実力を見せつけることができる。
俺がどんな舞台を創るのか、知って欲しい。
そして、俺には一つこの舞台を創る目的ができた。
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