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いったい誰で、何者なのか。
俺にもわからなかった。
こちらへとどんどん近づいてくる男たち。
そのなかでも、ひときわガタイのいい男が、軽く手を挙げた。
サングラスを外して俺に微笑んだその顔を見て、ようやく合点する。
「あ!!アーサー。来たか」
「おう、響希、相変わらずお前は骨と皮だな」
「ああ、あんたみたいに肉がつく身体じゃないようでね」
隆々とする筋肉の塊がいくつもこぶを作る腕を眺めた。
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