抱きたい男side hibiki 4

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「じゃあ俺はどうすればいい?」 溝畑は拳に氷嚢を当てる俺に縋るように尋ねた。 「自分で考えろ」 冷たく言い放ち、雪で街の交通網が停止している中、東京の奥地に住む男を放り出した。 ジンジンと痛む拳より、もっとずっと苦しんでる女の姿を想う。 これでいいのか?お前はどうしたい? 彼女の心の内を知ることは叶わない。
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