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乾徹の次期ショーの脚本について、演出家助手たちで集まる全体会議が催された。 といっても、SS行きつけの店で近況報告やらをかねての、ざっくばらんな催しだ。 「次期のショーだが、君たちも一緒に演出方法をゼロから考えてみないか?」 日本酒を傾けて、頬を赤らめた乾徹が軽い調子で言い出した。 酔っているとはいっても、こんなに調子のいいことを口から漏らすことはない。 彼の発言は、いつでも真剣だった。 次期シーズン。 ショースペースは年に2回、ショー内容がチェンジする。 今のシーズンが始まったばかりだったが、次のショーについてもう準備が必要だった。
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