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お皿を洗い終えて、お風呂へ入った。 先輩オススメのシャンプーを使い、同僚がプレゼントしてくれたソープで体を洗う。 減りが早い。 誰か使ってるな。 一人暮らし… でもせっかく家が新しくなったのに。 お父さん、泣いちゃうし。 カレシもできそうにないし。 正直、楽だし。 お風呂から上がったら、資料読み直さないと。 本当に誤字脱字が多くて、恥ずかしくなっちゃう。 帰国子女たち相手に、英語で勝とうなんて無理な話かもしれないけど。 お風呂から上がって、ルームウェアに着替えていると、 玄関で話し声がした。 お友だち来たんだな。 暑いけど、ドア閉めておこう。 ドライヤーで髪を乾かし、ドアノブに手を伸ばした。 急にドアが開いた。 手が宙をつかんで、目の前の物体に体がぶつかった。 「わっ!」 「おおっ」 肩を支えられた。 見上げると、見知らぬ男性がいた。 大きな人だ。 190センチくらいある? 横幅も大きい。 太ってるわけじゃないけど、岩みたい。 顔は…男性的な顔としか言いようがない。 ノミで岩を削ったような。 これが省吾くんか。 「ははは~」 思わず笑った。 こんな大きな人、初めて見た。 「ゴメンナサイ」 岩山の脇の下をくぐり抜けて、廊下へ出た。 笑ってしまった。 でもぶつかったから、と思うんじゃない? 階段を昇りはじめると、下から弟の声が聞こえた。 「お、女の子?…アネキでしょ?」
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