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ようやく落ち着いた…
「カレシと別れちゃったの?」
「そんなの、とっくですよ。ケースケくんは?」
「俺も別れちゃった。何でかなぁ。あんなに頑張ったのに。もうオンナは謎。謎だらけ」
「そうでしょーねぇ」
「オンナは複雑?」
「ふっ。オトコが単純すぎるんです」
「あ、そっか。はは」
なんせ私のことを
高嶺の花だと思ってるくらいなんだから。
「お、ミューズだ」
「いい曲ですね」
「俺、大好き」
本当にいい。
ふわーっと宇宙でも旅しているような。
太陽…
水星に金星…
月と地球…
火星…
木星…
土星…
その向こうに…
「…してみる?」
の声に我に返った。
一応、確認しようと思ったけど、止めておいた。
仕事じゃありませんから。
してみても、いいかなぁ。
この人なら、してみても次の日にはまた、
「ああ、どうもどうも」「おお、どうもどうも」で行ける気がする。
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