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「じゃぁ…ためしに」
さっとケースケくんが、立ち上がった。
体を起こす間もない。
首の下に腕が差し入れられ、引き寄せられた。
激しく唇が押し付けられ、体がベッドから墜落した。
着地したのは、ケースケくんの腕の中だけど。
「ま…待っ…」
頭を抱え込まれた。
息が…
唇が離れ、たくし上げられたパジャマの中に入り込んだ。
激し…すぎ…
「待って!」
思わず言った。
「待って待って!ケースケくん!廊下は走らないのっ!!」
ケースケくんが、顔を上げた。
「な…何で知ってんの?」
またも大笑い。
「え…?何で分かった?」
「い、いま、今…む、ムイシキで、そう言ってた…あっはっはっは!」
ケースケくんが、ふて腐れた。
「どーせ、しーさんは走らなかったんだろ?」
「う、うん。ああ、オカシイ…でもその代わりね、私はすぐ転ぶ」
「そんな子がいたら可愛くて、オレからかいまくって、後追っかけていっちゃうな」
時空を越えて、今判明する衝撃の真実。
ワタシ、モテ期逃してた…
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