第1章

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 他の四体のロボットは、攻撃する手を止めて辺りを見渡していた。どうやら何が攻撃を仕掛けてきたのか探しているらしかった。  が、さらにもう一体が爆発し、残った三体は飛び上がると、散開する。  それを見た流輝もつい、辺りを見渡してしまう。  「はっ、何してるんだ、僕は!!」  流輝は正気に戻った!!  もう一度、海に向かって走ろうとする。  と、そこで偶然にも流輝の近くに一体のロボットが舞い降りる。  着地のときの衝撃波と振動に襲われ、流輝は地面に倒れこんでしまう。  「うぐっ…………」  流輝は飛んでくる破片から体をかばうように、腕をクロスさせて、より一層体を小さくさせ何とかしのぐ。  「クッ」  悪態をつきながら何とか立ち上がる。  と、同時にロボットが何者かに撃ち抜かれ、大爆発を起こす。  「あ――」  流輝の近くで大爆発を起こす。  それはさっきの衝撃波や振動とは比べ物にならないほどの威力で、辺りの建造物を見境なく崩壊させていく。  流輝もそれに巻き込まれ、吹き飛ぶ。  運よく、炎に巻き込まれこそしなかったのだが、それでも一瞬宙を舞い、崩れなかった塀に頭をぶつけてしまう。  「ウグッ!!」  生暖かい感触が後頭部を覆う。  額から血が流れて口に入る。  やっぱり鉄の味がした。  正直、不味い。  「うぅ……」  流輝は小さく呻くと、目を開けた。  目の前が揺れる、気分が悪い、頭が痛い。 手足にうまく力が入らない。  前にもこんな感触を味わった気がしてきた。  いつの事だっけ?  あぁ、そうか  あの事故だ  ヤダ    死にたくない。  意識が混濁していく。  何かが脳味噌を犯してくる。  くらくらする、さっきのくらくらとは違う。  気持ちのいいくらくらだった。  「…………」  いやだ  その時  何かが起きた。  その頃上空で、ダーレスはパソコンを眺めつつ小型輸送空中戦艦『シャンタック』の内部で、反応を追っていた。  ちなみに座っているのは指令席、周囲には数人の男たちがそれぞれ作業をしていた。  と、その時、突然反応が消え、ダーレスは驚きのあまり立ち上がる。  周囲の情報処理班もそれに気が付いたらしく、ザワザワとこえがあがる。  ダーレスは椅子の手すりに拳を叩きつけると、叫んだ。  「クッ……契約者に呼ばれたのか!?」  「大変です!ダーレス隊長!」  「分かっている、反応が消えたのだろう」
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