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「ねぇ。これ、なんていうの?」
「またそんなくだらないこと」
問いに返ってくる返答とは呼べない言葉
「くだらない…?」
決め付けられた言葉
いったい、なにがくだらないというのか
「ママは忙しいの。いいわね?」
何がいいのか
「……うん」
これ以上聞いても無駄なんだと…諦める
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空は青い…らしい。
「んー」
視線の先に広がっているのは、無機質なコンクリートの天井。
四方を囲む味気無い灰色のコンクリートが、ただでさえ狭いこの空間をより狭く感じさせる。
圧迫感と言うやつだろう。
「お腹……空いたなぁ」
月日が経つのは早いもの。俺がココへ来て、もう二年近く経とうとしている。
[青]と例えられる空を最後に見たのは、ここにくる前、しかも最後のその日は傘がなければ一瞬でずぶ濡れになるほどの雨だった。それは覚えている。青とは言い難いその色も。
そして現在、俺にとっての空は、このコンクリートだ。
……この空間にもすっかり慣れてしまった。
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