第2話 はじまり

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まだ朝も早いせいか、彼のいなくなった公園には、俺と響の二人だけになっていた。 ただ、風が遊具を揺らす音だけが響く。 昼間には子供たちで賑やかな場所になるんだろうけど…なんだかね 「こんなに静かだと、世界に二人だけみたいじゃない?」 「なにそれ!ばっかじゃねー?」 まるで別世界にでも来てしまったような… 変かな?こう言う考え方って。 「照れちゃって、かわいい」 「なんで俺が照れるんだよ!!」 「じゃぁそういう事にして」 「じゃぁってなんだよ」 「これからどうする?」 一日だけ一緒にいる。 それだけの存在だったはずなのに、今ではこれからを考えている。 それがなんだかむず痒くなって空を仰ぐ。 「明日研究所に行くってことは今日は?」
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