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「じゃ、行きますわ。長いことお世話様」
後ろ手に振りながら、この先を考えてみる。
…だめだ。見当もつかない。
「ま、なんとかなるっしょ」
「バイバイ…」
思考を放棄し煙草を取ろうとポケットをまさぐっていると、後ろからか細い声が聞こえた。
今までのそれとは比べ物にならないくらい力の無い声に聞こえたけど…振り返ることはせず煙草に火をつけ歩いていく。
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空は青い…それはきっと嘘。
だってこんなにもくすんで見える。
「うーん、どこ行こうかねぇ」
行くあてなんて全然無くて、ホントに何にも無くて。
ただ天を仰ぎ、時の流れ、時の運に任せて…
「朝ごはん」
そう言えば食べてなかったなぁと
「ありがとうございましたぁ」
寒いときは肉まんでしょ。
コンビニでほくほくの肉まん二つ買って、どこか落ち着いて食べられる場所を探す。
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