割りと普通の一日

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「おいおい、あの黒高の木崎がクソガキなんか連れてるぜww」 「うわぁ、まじかよ。あの木崎がショタコンとかwウケるんですけどwww」  あーぁ、おにーちゃんの目が冷たくなってるの。こうなったらもうどうしようもないの。 「お前らごときのゴミくずが人間に話しかけてんじゃねぇよ(つーか悠真に向かってクソガキとか言ったよな?身の程わきまえろよ)」 「なっ!いくら木崎でも足手まとい付きで五人も相手できんのかよ。状況考えろよ!!」 いや、おにーちゃんならそれくらいなんともないと思うの。おにーちゃんなんかすごく怒ってるし、きっと瞬殺なの。 「あぁ?お前らこそ分かってんの?そういうのは実力のある奴だけが言ぇんだよお前程度の雑魚なんざ足だけでも余裕だっつの(あと悠真は足手まといになんかならねぇ)」    あ、不良さんたちが真っ赤になったの。スキンヘッドの不良さんは…ゆでダコさんにしか見えないの……笑っちゃいそう…。でもここで笑ったらいけないことくらい分かるから我慢するの。うつむいて顔を隠したのはいいけど、どうしても肩が震えちゃうの。 「おい、てめえら!相手は一人なんだ、やっちまえ!」 「悠真、俺より前に出るなよ」 「は、はいなの……プルプル」 「(震えてるのか?俺の悠真怖がらせるとか…マジで殺してやろうか。いや、さすがにそれはだめか。ちっ、法律変えてぇ)」  ドカッ バキッ ゴスッ メキャッ ドスッ  
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