罪の起源 第8話

遺骨をザラザラと穴へ流し込んで、何気なく覗き込んでみる。愛しい我が子の欠片たちが、湿っぽい墓穴の底に滞っている。（シオン……）その名を心の中で呼び、ふと思いたつ。そして衝動のままに骨を摘み上げ、口に放り込んだ。奥歯に力をこめれば、ガキッと小石を噛むようなショック。小石はすぐに砂へと変わり、ジャリジャリと不快な感触が口いっぱいに広がる。味などもはや分からなかった。

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