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足音と気配をを消して進んでいくと、ちょうど廊下の真ん中の部屋のドアが開きっぱなしになっているのが見えた。 そこではゼロと花純が、血液パックの準備をしているはずだ。 私の目的のひとつも、多分、同じ場所にある。 二人がいなくなってから、ゆっくり確認しよう。 そう思っていたのに、だめだった。 大型の業務用冷凍庫から、花純が発泡スチロール容器に移し替えていく、血液パック。 それは間違いなく、紫苑の血液だ。
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