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碧からのメールによると、氷室 菜摘は意識不明の重体らしい。
だとしたら当然、輸血用の血液のいかんによって、生存確率が格段に変わってくる。
私が花純と共に届けるのならば、わざと自損事故でも起こして、足止めをしようと思っていた。
しかしゼロがハンドルを握ることも想定して、きちんとメッセージを残してある。
運転席の足元に落としておいた、睡眠導入剤の空きシート。
賢いゼロならば、それの持つ意味を理解できるだろう。
そして同志として、なすべきことをなすはずだ。
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