第1章

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「みか」は真っ赤な顔して話してくれた。 昔からああいういじめは許せないってこと。 小さい頃から空手をやっているんで力がある。 中学生の時に力加減で失敗して嫌な経験したこと。 高校入ってからは、必死に隠してきたこと。 一生懸命話してた。今まで見たことない動揺しながら。 その話を聞いてなんだかとても近い存在に感じて、 誰にも言わないって約束した。 それからお互いなんとなくだけど連絡を取り合うようになって 夏休みに何回か遊んだ。 ・・・この時は好きになってたなぁ、可愛かったし。 2学期が始まってからは毎日何かにつけ一緒にいる時間が多くなった。 相変わらず「みか」は完璧だった。 でも、俺にだけ消しゴムのかけらを投げてくるときだけ 力入れていたから破壊力はあった。 その時の笑顔はいつもの可愛い笑顔だった。 ・・・コントロールいいんだよ、ビックリしたんだぞ。 3学期が始まる頃には2人付き合って、毎日楽しかった。 なんで俺と付き合ってるのか不思議だって周りから言われてた。 部活の応援に行ったり、遊びに出かけたり。 3年生になってお互い受験。 見事同じ大学に行くことが出来た。 ・・・結構大変だったぞ、俺は頭悪かったから。
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