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で・・・
と言いかけたところで、顔の横をヒュンっと音を立てて
通り過ぎた。
振り返ると壁にフォークがしっかり刺さってる。
壁に少しの亀裂も見える。
「パパ~何を葵に話しているの~?」
あのトーンはヤバイ時のトーンだ。
あの夏のヤンキーに話していた時のトーンだ。
「な、な、なにも話してないよぉ。ちょっと昔話していただけだよぉ、ママ」
もう一本フォークを握っているのが見えた。
・・・この続きはまた今度な葵。
葵はキャッキャッ笑っている。
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