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「ん…絵梨…?」
後ろから抱きしめられて、アナウンサーの声は遠くなった。
ベッドの軋む音と、この香水の香りに何故か安心してしまう。
私は彼の腕の中で寝返りをうって、でも目の前にきた彼の顔はすでに目を閉じて眠りについていた。
私はまるで飼い猫のように、彼の胸に顔をうずめて目を閉じた。
さっきまで聞こえてこなかった雨の音は、どんどん強くなって窓に打ち付けていた。
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