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ある日のこと、僕は街を歩いていた。
そして誰かに声を掛けられた。
「ねぇ、君」
「はい」
「君は未来か過去かどっちを見たい?」
「あの…その前に名前を」
「あっ、そうだったね。私は藍乃だよ!君は?」
「僕は瑠鈴です。よろしく、藍乃」
「よろしくね!それでさ」
「はい?」
「瑠鈴ってさ女子か男子かどっちなの?」
僕はそれを聞いてビックリした。
だってまぁ確かに名前的に女子に見えるけど…でも…。
「あの僕、男です」
「あっ!なんか失礼なこと聞いてゴメンネ」
「いえ、大丈夫です」
「あ、敬語使わなくていいよ」
「うん、わかった」
「でさ、さっきの話に戻るんだけど」
「あー、過去が見たいか未来が見たいかって話の事か」
「うん」
僕は今は未来もどーでもよかった。
それに、過去も未来も見てもつまらないからな。
「とりあえずさ、家に帰らせてくれないかな」
そして1回家に帰って来れたのはいいけど藍乃がついてきて今は僕の家にいる。
「ねーねー瑠鈴~」
「何?あと、その呼び方やめてくれる?」
「えー、じゃあなんて呼べばいいのさー」
「じゃあ、もう好きに呼んでくれていいよ」
「はっ!」
「ん?どうした?」
「大変だよ!誰かがこの部屋に向かって来るよ!」
それを聞くと僕は『それはないだろ』と思っていた。
すると誰かが階段を登って来る音が聞こえてきた。
『う…嘘だろ…』
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