第2章 夢なら覚めて
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五月晴れの青空広がる、土曜日。 私は、爽やかな風の吹き抜ける、都心郊外の駅に降り立った。 時刻は、あと5分ほどで午前11時半になろうというところ。 そして、見知らぬ改札を抜けた先では、 今はあまり見たくない顔に、にこやかに迎えられた。 「やあ、今日は元気そうだね」 「お陰さまで」 しかし、なんだか遠足に行くみたいな ウキウキを浮かべる結城くんとは対照的に、私の顔は苦く歪む。
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