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そして、
「そういえば、結城くん。どこで、ガレットなんか知ったの?」
尋ねると、再び彼の顔がウキウキとし始めた。
「実はさ、俺、大学の時に、ヨーロッパを
バックパッカーみたいなのをした事があってさ。
その時に初めて食べて、なんてコンパクトで機能的で、
且つ、美味しい食事だろうって感動してね」
そう話してくれながら、再び遠くに視線を投げた彼は、
どこか少年のような懐かしそうな目をする。
そして、そんな彼の話を少しぼんやり聞きながら、
私の意識は、今日も含めたこの数日の現実からゆっくり後退りしていった。
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