第3章  何の勘違い?

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つまり、こうして再び誘われた以上、 単に今回の事を断るのではなく、私を誘う事自体を断らねば通じない。 そしてふと、まさかと別の事が浮かぶ。 もしかして、立て替え分の相当額まで付き合わせるつもりとか……。 だが、知る限りの彼には、そういう、あざとさはなかったような気もする。 しかし、いずれにしても、このままズルズル付き合わされるのは困る。 そうは思えど、根っきりはっきり断るような 素っ気なく彼を扱うには、まだ私の中の罪悪感が強すぎた。
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