第1章  まさかの朝

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それで、思い出した。 確か彼女は、ご苦労なことに前回の同窓会も幹事をやっていた。 それを、「卒業以来」って――。 まぁ、しかし前の夫と別れて、もう2年。 そんな腹は、探られようが、突かれようが痛くもない。 だから、私も笑顔で頷く。 「うん。2年前に、離婚したから」 それに「ごめん」と口にされた謝罪が、口先だけなのは明らかなこと。 だが私も、こんな会話に長々と付き合う気もなかった。 「気にしないで。ところで、先生はどこかなぁ。 ちょっと、ご挨拶したいんだけど」 そして、素直に示された場所に視線を向け、私は、その場から にこやかに離れた。
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