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彼の名は、結城 衛。
少し赤味がかった髪と、日本人にしては明るい瞳。
微笑む顔は、黙っているとなかなかのイケメン。
その上、少なくとも私よりも頭一つ以上背が高い、帰国子女。
しかし、クラスメイトだった頃から、ちょっと変人。
いや、没頭する興味の対象以外には、押しなべて影が薄い。
いわゆる、ちょっと残念な男なのだ。
そして、クラスメイトから弾き出されるでもなく、
かといって、自ら輪の中に入るでもなく、
いつもこうして、どこか微笑ましげに仲間の様子を見ている人だった。
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