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―ヤバい。
“それ”を見た瞬間、頭に浮かんだのは―語彙力の多さには自信のあった俺にしては、不覚にも―その一言だけ、だった。
―なんで。どうして。校長とあいつが。なに、して。
思考回路は完全に破綻し、自分が何を考えてるのかさえ、わからなくなる。
飛び出しそうなくらい、跳ねる心臓。
呼吸は乱れ、額にはうっすらと汗をかいているような。
そのときの俺は、完全に、混乱、していた。
―意味、わかんねぇ。なん、で、あの2人、キス、してんだ?
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