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「え…?」
「健と颯太が死んだ事だよ。俺、健とは親友だったから」
健の生前。蓮の脳内に、健と交わした会話が蘇る。
――――
『聞いてくれよ。俺の彼女の弟の事なんだけどさぁ』
『健の彼女って、あの花園一族の娘だろ?凄いよなー。それで?』
『俺に敵対心むき出しでさぁ。可愛いんだよな』
『可愛いって、顔が?』
『いや、違う。アホか。そう言う意味じゃなくて、俺が彼女の家に遊びに来てると俺を見るなり、不機嫌で文句言いにくるんだよ』
『てゆうか、彼女の家に行ったのか?』
―――
あのとき健が頷くと、俺は「ヒュー」と冷やかした。
今になって、あのときの会話に違和感を感じるのは、気のせいだろうか・・・
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