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「そうだったの…。でも、ちょっと待って。”身近”って言われても。健くんも颯太くんも、私の家のなかで亡くなったのよ?」
「だから、例えばだけど。花園の家の中に、花園のことを好きな奴がいるんじゃないかって思う訳さ」
「えぇ??」
華乃は、頭上に大量のハテナマークをつけた。
「ほら、花園ン家(ち)って、家族以外にも、お手伝いさんとかいるんだろ?」
「でも、お手伝いさんは女よ。あ、運転手さんなら男だわ…でも、ありえないわ。お父様の執事も男よ。でも、それもありえないわ」
そんな華乃の話を聞いた蓮は
「考え出したらきりがねーな」
と苦笑いをした。
「ま、この話しは終わりにしようぜ。あとさ、花園の父親って、あの花園グループの社長だよな?」
「そうだけど。なにか?」
「いや、俺の親がよく花園家の事を話すから。じゃあな」
蓮は去って行った。
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