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「ほら、あの子よ。花園一族の令嬢。家で恋人が次々と不審死を遂げたっていう」
「偶然にしては、できすぎよね。たまたま恋人ばかりが二人も亡くなるなんて」
「犯人である家政婦さんは、殺害の理由を、華乃さんに嫉妬していたからっていうけど…」
「普通それだけで、なにも殺したいなんて思うかしら?」
「あの子の恋人は、きっと呪われているのよ」
「そうよ、そうよ」
噂話が好きな年頃ということもあるのだろう、華乃の通う高校では、いつしか
『華乃の恋人は呪われる』
という噂話が、流れるようになった。
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