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「なんのことかしら」
「とぼけないで。あなたたちが取ったのでしょう?」
「エルメスのハンカチなんて、学校に持って来るほうがおかしいのよ。ねぇ、大山田さん」
「そうよ。無くなったところで、新しいのを買えば良いじゃない。お金持ちなんだから」
「そうよ、そうよ」
三人組は、クスクスと笑った。
華乃は席に戻ろうとした、そのとき。
「お前ら、やめろよ」
教室中が静まり返った。
その声の主を、皆が見る。
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