第2.5章

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side:蒼太 あれは俺が18の時。 二日前から始まった期末試験。 昨日は山が当たって楽勝だったのに今日の得意科目は出来が最悪だった。 そして明日は苦手な世界史。 考えるだけでテンションはぐっと下がり、ため息を付きながら夜食用のお菓子を買うためコンビニへ。 いつも通り一番最初に書籍コーナーへ。週刊漫画を手にし読むふりをしながら視線はその隣にある成人雑誌の表紙へ。 そして数種類の表紙を目に焼き付け本を元に戻した後、お菓子と飲み物を買った袋を手に家路につくと、前方から知っている顔がやって来るのが見え手を振る。 「はるちゃん」 友達の妹に声をかける。 「どっか行くの?」 「うん、ピアノ」 「そっか、がんばれよ」 互いに手を振り俺は家へ、彼女はピアノへと向かった。
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