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「この子男の子?女の子?」
そう聞かれてミルクを舐めている子猫をひょいと抱きあげひっくり返す。
「男」
「じゃあセブン。ラッキーセブンのセブン。ラッキーはいっぱいいると思うから」
「いい名前だな。よし、今からお前はセブンだ」
そう言って頭を撫でると子猫はミャアと鳴いた。
「気に入ったみたいだな」
彼女は満面の笑みで頷いた。
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それから彼女の為にセブンの写メを朋也に送るということしていたが、いつの間にかしなくなっていた。
しかし今は写メを送る代わりに彼女がうちに来てセブンに直接会いにくる。
俺に会いに来たついでのセブンかはたまたその逆か。
どちらかは分からないが、俺のついでがいいなと、楽しそうにセブンと戯れる彼女に視線を向けた。
【第2.5章・終】
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