第4.5章

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************ 「お疲れーっ!」 数個のジョッキがガチャンと触れ音がなり、みんなが喉をならしてジョッキを傾けていく。 「今日のMVPは蒼太だな」 「イエーイ!サンキュー」 試合後恒例の飲み会。 俺はジョッキを高く突き上げその中身を一気に飲み干した。 「でもその勇姿を彼女に見せられなかったのが残念だな。絶対惚れ直されたぞ」 「はるちゃんが見てたからいいもーん」 誰かが言った言葉にいつものようにそう答える。 そのいつも通りの言葉に、誰一人俺と彼女の関係に気づく人はいない。
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