第1章

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若者がホワイトボードに書き出したのは、少女の名前と男の名前だった 「何で俺の名前がスケベなんだよっ!」 男が若者の頭を叩こうとするが、振り下ろした手は虚しく空をきった 「うげっ!」 勢い余って、机の上に倒れ込む 「魔族…女…」 若者は、少女の写真とホワイトボードに書いた名前を交互に見ながら、ブツブツと言い出した こうなると、誰の話も耳に入って来ない事を、男と龍は知っていた 若者は、暫くの間メモを書きながらブツブツと言っていた 「おい、お前誰かに命狙われてるのか?」 と、唐突に言ってきた 「俺?」 男は自分を指差し首を傾げた 「魔族に狙われてるなら、もっと手練れが来る筈だ、何せ相手は悪魔なんだからな」 『そうか!召喚だ、魔族なら使い魔に出来る』 「ああ、魔族でも悪魔に近ければ近いほど召喚しやすい」 「でも、召喚なんて魔法が使えなきゃ出来ないだろう?魔法を使うには、それなりの修行が必要だし、学校だって行ってなけりゃ出来ないぜ?」
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