7人が本棚に入れています
本棚に追加
若者がホワイトボードに書き出したのは、少女の名前と男の名前だった
「何で俺の名前がスケベなんだよっ!」
男が若者の頭を叩こうとするが、振り下ろした手は虚しく空をきった
「うげっ!」
勢い余って、机の上に倒れ込む
「魔族…女…」
若者は、少女の写真とホワイトボードに書いた名前を交互に見ながら、ブツブツと言い出した
こうなると、誰の話も耳に入って来ない事を、男と龍は知っていた
若者は、暫くの間メモを書きながらブツブツと言っていた
「おい、お前誰かに命狙われてるのか?」
と、唐突に言ってきた
「俺?」
男は自分を指差し首を傾げた
「魔族に狙われてるなら、もっと手練れが来る筈だ、何せ相手は悪魔なんだからな」
『そうか!召喚だ、魔族なら使い魔に出来る』
「ああ、魔族でも悪魔に近ければ近いほど召喚しやすい」
「でも、召喚なんて魔法が使えなきゃ出来ないだろう?魔法を使うには、それなりの修行が必要だし、学校だって行ってなけりゃ出来ないぜ?」
最初のコメントを投稿しよう!