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日常茶飯
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「島に…きたぁあああ!」
「スレイヤー、静かに」
傍らにいる青い髪の子どもにガイが口に指をあて、静かにするように告げた。
「だって、母さん島だよ!島!
なんか変な植物もあったけど楽しそうだよ!?」
わくわくした感じを伝えながらなスレイヤーにガイは微笑みながら…あることを伝えた。
「スレイヤー、この島には雪ばかりな場所があります。神の端くれとはいっても蛇は蛇。私達はきっと凍え死んでしまうでしょう…」
ですから、行くのはやめて下さいね?
とガイが伝えれば、スレイヤーは分かったと頷いた。
もっとも…スレイヤーは大丈夫なのかもしれない。クォーターだから。しかし、何かあってもガイは行くことが出来ない。だから言うのだ。
過保護かもしれない。しかし、ただ一人の息子だから少しばかり過保護なのは許してほしい。
「スレイヤー、愛してますよ」
「母さん、はい…俺も…」
そんな親子を教会の十字架は静かに見守っていたのだった。
おわり
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