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ユーリのことだから瑠李ちゃんの気持ちには気付いていたはずだ。
一人暮らしを始めたのはそれが理由だったのかもしれない。
「……人を頼りすぎじゃない?」
「キララだから頼ったんだ」
そう言われるのは嬉しいけれど、少しは相談するとか先に話してくれるとかしてくれたっていいと思う。
「泣き疲れて寝ちゃっただけで、瑠李ちゃんが納得してくれたかは分からないよ?」
「納得したさ。瑠李も俺に似て人前で泣いたり怒鳴ったりするようなタイプじゃないのに、キララには全てさらけ出した。それだけ本気になれる相手だったってことだろ」
「それ……私が納得出来ないんだけど」
「納得しろ。俺の言うことだけは」
口の端を上げて笑うユーリは、相も変わらず上から目線。
だけど、その通りだなと思ってしまう辺り、ユーリ色に染まった彼女になってしまったのかもしれない。
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