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「そりゃあね、まだ純粋に夢を追えたあの頃なら、
そうだったかもしれないわよ?
でも、恋愛もし、結婚もし、様々な駆け引きや打算・計算を経験した挙句、
離婚までしたんでしょ?
だったら人間、変ってても不思議はないじゃない?」
そしてそんな優子に、朱里も同調する。
「それに結城くんって、黙ってれば結構なイケメンじゃない?
だから、今までに、それなりの女性経験があってもおかしくはないと思うよ。
それにそもそもさぁ、34にもなろうって男が、
下心もなしに、女を二回も食事に誘うぅ?
まぁそれでも、同窓会の後の事は偶然だったとして、
その後は絶対、彼が、これ幸いってチャンスとして利用してると思うよ」
しかし私は、それでも頷けない気持ち半分、
やっぱり、流れた時が彼を変えたかもという不安半分で少し押し黙った。
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