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しかし、それだけ私の神経が磨り減るのは言わずもがな。
そうして夕方を迎える頃、ようやくチェックを終え、
私は、コンクリートに囲まれた場所から外に出てきた。
はぁ……。
ただでさえ注文の多いクライアントの、
更に細かい注文が入った住宅部だけに、思った以上にダメ出しが多くなった。
お蔭で、もう神経が、くたびれた糸くらいに磨り減っている。
そしてそれを淡い溜息にした私は、
駅への道を戻りかけて、ふっと少し先の看板に目を止めた。
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